所感
クライアントの事業計画を策定することがままあります。毎回話している「経営理念」とそれに基づく「経営方針」そして「投資計画・収支計画」の立案といった一連の経営計画を策定していくのですが、実は前段階としての上位計画、つまり国や県といった行政の都市計画等の存在、又大型SCの出店計画の有無、出店だけでなくリニュアルなどの計画の有無といった情報。道路の拡張やその他の計画など、自分たちではコントロールできない状況の発生有無を知ることは大変重要な項目でありましょう。
次にようやく、コンセプトの構築、自分たちの事業領域でどんな差別化が出来るのか、事業領域の中でどのようなマーケットポジション、位置づけであるのかを明らかにする作業が必要です。
位置づけを決めたら同じ事業領域の範疇にどんな企業が存在しているのかを見極めることが大切です。おそらくは市場に打って出る商品の価格帯によって見出すことが出来ます。
それらの企業体とどういう戦いを演じていくのかを戦略方針として仮説を立てるのです。
デザイナーが「戦略家」になる瞬間です。さて、戦略と一口に言っていくつもの方向があります。
1.価格戦略・・・これはあらかじめ決めてました。マーケットポジションの際にに価格帯に関しては議論いたしました
のでそれを踏襲しますが、見直す場合もありますがそれはまた別の機会に・・
2.立地戦略・・・売り方といってもいいでしょうがともかく戦いの場所を決めます。場合によってはすでに決まっているのかもしれません。飲食店などは立地があってこそ成立しますから
3.顧客戦略・・・ある意味最も大切な戦略です。どのようなお客様に対して自らの存在価値を認めてもらおうかという思考であります。そして
4.商品戦略です・・・以前のようなものがあればいいといった時代ではすでになく多くのものは世に出回っています。そこで現代のような個性化の時代では顧客各自のライフスタイルに関して知っておく必要があるわけです。
以前このコラムで紹介したように消費活動における優先順位はそれぞれですしかも消費活動に自らの主張を持つ顧客が増えている事も事実なのです。
要するに、どのようなお客妻のどのような要望に対して(ここは推理もふくみ現状ないものを提案する内容もあり)どんな商品やサービスをどんなタイミングで提供するのかを仮説でいいから決め込んでいきます。そうしておいて
5.支出原価の計画・・・上記条件を可能にするための原価計算、経費計算そして投資計画、投資回収計画となります。
6.資金計画・・・資金の調達方法とその可能性、手段の検討と実施などなど
このような計画をもってブランド化、デザイン化、オペレーションの詳細、
プロモーション、パブリシティ、情報、インスタグラムなどの活用といった具合に発展させ、市場に打って出るというのが今回の話でした
ご参考まで・・・
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