人間の行動そのものを促進するために為す仕事すべてがデザインというジャンルになると思っています。
商業店舗が販売している商品によって売り上げを上げるという事は、顧客に購買してもらえるという事であって実のところは行動してもらう事であります。
当たり前ですがこの行動を起こしてもらうためには何を刺激すればいいのでしょうか。
まずは五感に情報を伝えるという事をしなければなりません。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった人が持つ機能のどの部分にアプローチしていくかが最初のステップです。
ステップの2は、その五感でとらえた情報によって意識に振動が起きることを認識することがまず大事なんですがその振動が伝わってどういう判断がなされるか、意というものがどのように動くかというと@本能的な領域A感情的な領域に電気振動がおきその情報を取捨選択するためにB知識の領域そしてC理性の領域が働くようになっているのが人間の心の仕組みとなってるのです。
これらの四つの機能を通して行動をするという事になっているのです。
その中において最も行動促進に影響を与えているのが感情の領域、本能の領域への刺激です。もっとも取り扱っている商品によって時間がかかるものもありますがそれは知性・理性といった領域を情報が何度も往復しながら意思決定に進むというプロセスを経るようになっているからなんですが、高額商品である場合は顕著な現象ですね。
私たちが購買行動を起こすときのことを考えてみたらよくわかります。
何らかの用事で国道を走っている私はどっかでお昼ご飯を食べなきゃならないなと思います。これは本能の働きです。さてとどこで食事をとろうかと考えます。目的地までの距離や約束時間を考えます。これは理性の領域です。
何を食べようかなと考えます。これは知性の領域で記憶を紐解こうとしている働きです、そして店を決めようと意思を働かせますがなにぶん国道といった交通量の多い場所なので車が入りやすいといった条件設定がいります。ということで当然のように左折で入りやすい店を選ぶわけです、ちょうどのお昼ごろにどちら側に店があるのかというのが判断ポイントで、この場合は恐怖や危険回避といった感情が働くことによって店を選ぶという事になるわけです。
この場合のデザイナーの感性は立地と商業店舗の関係を学ぶという事になって知識として蓄積されるという事になります。
教訓は看板の位置と目立つデザインの関係・・・道路事情と店舗の入りやすさなどさまざまな要素が絡んでくるのだということ。
実は人間の心理と意思決定までのメカニズムを知っておくこともデザイナーという職業の必須条件だと思っています。
もちろん商品の良しあしは当然なことですが・・・
顧客心理を徹底的に勉強しましょう
今日の一筆は↓
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