以前デザインの目的について書いたと思いますが、モノ余りの現代は顧客に対してどんな事を伝えていかなければならないかを考えましょうということでした。ということで、昨日は見込み事業と受注事業について考察しました。
本日は取り扱う商品のレゾンデートルに関して述べてみたいと思います。
マーケティングの在り方は様々な局面で様々なアプローチが行われており、お客様消費心理のどの部分に刺激を与え消費活動に結び付けていくか、つまりどのような動機に応えようとしているかによって「戦略構想図」が変わっていきます。
大きく分類すれば商品・サービスは日用必需品と非日用品といった性格のものがあります。更にそれぞれの分野においても節約品とぜいたく品といった分類もされるでしょう。
また一方ではライフスタイルといった各人のこだわりといったものも加味していくと、単純に消費活動という行動をひとくくりにはできないという事がわかるでしょう。
自ら得た収入をいかに分類するかを想像してみると面白いと思います。車好きの方がいました、その人は住居に対するこだわりは全くなくただメカとしての車に多額の費用をかけてワンルームマンションに住んでいます。
ブランド好きの彼は、ファッションにかける金額は相当なものであるけど食べ物に関しては無頓着だったり、逆にグルマンで全国の旨いものを追いかけるための時間を仕事に優先する方とか・・極端にいうとオタクライフとでもいうべきでしょうね。
しかしながらあまりにタイトな市場であり一つ一つ小さいマーケットであるのも否めないです。
極端に走らずとも世間のトレンドなるものの存在を確認しながら、いかに感性消費を促すかを考えてみたいと思います。
条件を考えると1.コモデティ商品は安いほどマーケットサイズは大きい。、このジャンルでの価格設定はブランドというものに左右されるので ブランドというものがどれだけ差別化できているかがポイントであるのです。
2.アンコモデティ商品やサービスは値段の重要性というより好みであるか否かの判断基準がコモデティ商品よりシビアである。
同様なマーケットポジション内での比較になる。
同じような客単価・一店当たりの購買単価によってそれぞれのポジションがきまる。
差別化しづらい品目の典型はガソリンスタンドの仕事、立地の差が売り上げの差。
スタッフの態度が売り上げの差となりましょう。
こうした様々な、個性化多様化している現代のマーケティングシーンにどのような切口にて進出していくか、それがどんなデザインを媒体にしていくかを含めてデザイナーの仕事である事を認識したい。
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