セントラルキッチンというシステムを軸に急速店舗展開していった関東の「すかいらーく」九州の「ロイヤル」そして米国のノウハウと提携し
「コーヒーショップ」という業態を展開しているイトーヨーカドー系の「デニーズ」これら外食事業の発達にはいくつもの理由があります。
ひとつには市場が未成熟であったため顧客の満足を提供できるのが旧態依然の店しかなく近代化されていった各家庭のニーズにこたえきれてなかったこと。高価格のレストラン、料亭、ホテルの飲食部門か町のそば、うどん店、などの陳腐な店しか大衆、中流家庭には存在しえなかったという事から、欧風でおしゃれで、席まで案内してくれて、料理はリーズナブルで同時に提供するといったレストランはまたたく顧客の喝さいを得週末のちょっとしたレジャー、家族団らんの場所としての役割を獲得していきました。つまり潜在していたこんなのがあったらいいなあという市場のニーズがかなり大きなボリュームだったという事。
もう一つは利益率の高さです、小売業では経常利益率2%前後のころ外食店は同じく20%と約10倍であり、ということは1/10の売上で同じ利益が稼げるという事になるのです。特に物販業さらに言えば小売りのチェーンストアがそこに目をつけるのは当然のことだったでしょう。
計数管理上では十分な勝算をもって異業種へ参入していったのです。
月刊食堂なる雑誌がこの勢いにのり出版部数を増やしていきました。
全国に雨後の竹の子のごとくこういったチェーンが増えていったのも昭和50年代だったように記憶しています。
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