さて、お客様とひとくくりに分類するにはあまりに漠然としているためここでは特に飲食店に関連させ、そのうえでお客様のことを考えてみたいと思います。
その⒈としてお客様のニーズ、漠然とした欲求であったり強い目的性がある欲求であったりするわけですが、飲食消費という事を考えると通常外食においても朝食 昼食、ブレイクタイム、夕食、飲酒を伴う場合とその他の場合の分化、はたまたそれぞれの飲食機会の位置づけの違いなどを考慮しなければならないという事があげられます。
その2.としては一体誰と同席するかについて考えます。一人で食事なのか、カップルなのか、家族なのか、仲間なのか、またその仲間のコミュニティとはどんなものなのかなどによって店を選ぶ基準が変わっていきます
その3.は食のジャンルです、今我が国においてはありとあらゆる業種業態があります、和食、洋食、中華などといった単純な分類ではなく様々な国の民族料理はもはや当然のごとく社会生活の中に同化しています。
本来ならばもっと詳しく分類できるのですが、例えば都市型であったり郊外であったり、観光地であったりと立地の特性も当然関係してきますが、一般的な顧客心理の観点から、私の仕事「メニューデザイン」というマーケティングアプローチの在り方を考えてみたいと思うのです。
顧客の購買に至るまでの心理変化はこのようになります。@アテンション・・注目 Aインタレス・・・興味 Bディザィアー・・・欲望
Cメモリー・・・記憶 Dアクション・・・購買行動 という事になるのですが このことを基本に広告、購買意欲の促進を仕掛けていく作業が広告プロダクトの役割でありました。・・・過去形で表現したのは、もはやこのような単純な公式では構築できなくなってきているのが昨今の状況なのです。
なぜなら、我が国における様々なマーケティング活動は消費者の成熟化が進み、情報が氾濫していてSNSによって誰もが情報発信地になれるようにマーケティングシーンが激変しているのが現状であるからです。 前述したアプローチに効果がないとは言えないのですが、大切なのは各店が何を自分たちは大切にし、どのような思想哲学でマーケティングを行うかという「ものの考え方」とそれを「どのように表現していくか」そのコンセプトは何なのか?といった思考が先ず必要であります。
すべての方に一律なやり方が果たして通用するのかという事を考えていかなければならないのは当然のことであります。
そうした中、私は「ヘタウマ」イラストと筆文字で差別化できる「メニューデザイン」を世に出しています。心のこもった文字と手描きのイラストはお客様の印象に残って頂けると確信している次第です。