メニューそのものが単なるツールであってはならないのです。
といって当然のことながら確かに売り物としての商品をお知らせするといった面を否定しているわけではありません。
多くの人はデザインを単なるモノとしてデザインされているという見方はしません、ただ「好き」か「嫌い」かといった直感的に感じる要素と「高級感」か「安っぽいか」といったクラスを無意識下で見てしまいます。デザイナーがどんだけ考えて設計したデザインでも人によって様々な感覚で判断されるわけですから意思の伝わらないデザインは単なる「自己満足」になってしまうようです。
世に出回っているあらゆる商品にはすべてそれなりの意義があり当然意味を持つものであります。
したがって、私たちデザイナーはメニュー作りにおいても常に顧客、メニューを手にして購買を決める意味を想像しながらデザインというものを考えているわけです。
本日のメニューは、神戸の繁華街にあるおしゃれで洗練された店舗内装の焼き肉店ですが、内装の雰囲気にしては大衆価格で提供していますよーといった、ある意味「ギャップ」を楽しんでもらおうというコンセプトで営業しているお店のモノです。
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